江の島への近道 湘南モノレール株式会社

映画的視点で見おろし見わたし見つめる旅(1)

湘南モノレールバー人(ジン)図鑑
ファイルナンバー.6
阿部久瑠美さん
suzuki_6_01.jpg

鎌倉市川喜多映画記念館
http://www.kamakura-kawakita.org

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映画的視点で見おろし見わたし見つめる旅

モノレールも映画もアトラクション?

「鎌倉市川喜多映画記念館」をご存知ですか。昭和初期から映画の発展に貢献した川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡に建つ映画資料館で、コンパクトな映画館も併設されているすてきな空間。小町通りの奥にあります。
ここで働く学芸員さんが「湘南モノレールバー人(ジン)のようですよ」という噂を聞いて、さっそくアプローチしてみました。お名前は阿部久瑠美(あべくるみ)さん。大学院で映画史や映画作品研究の後、公立ミュージアムの映画担当や政府外郭団体で日本映画上映関連の仕事を経験。4年前に同記念館に移ったそうです。
「地元に関わる仕事に就いていながら、実はモノレールに一度も乗ったことがないんです」とのこと。では、ご一緒しましょう。かつて松竹撮影所があった大船をはじめ、映画にまつわる場所も訪ねてみましょう。あっ、上映のベルが・・・いや、発車を知らせるベルが鳴りましたよ。


suzuki_6_02.jpg

湘南モノレール大船駅改札前で待ち合わせ、まずは券売機で「1日フリーきっぷ」を購入します。

suzuki_6_03.jpg

これで今日は一日、大船駅~湘南江の島駅までの全8駅が乗り降り自由。
「600円で翼を手に入れましたね」とお伝えしても、このときはまだ「?」でした(笑)。

suzuki_6_04.jpg

改札を通り初めての大船駅のプラットホームへ。
それにしても、さっきから気になっていたのですが、久瑠美さんの着ているシャツ、不思議なデザインですよね。
「私、顔が付いているものが大好きで、服やバッグなど見つけるとつい買っちゃうんですよね。家は顔だらけです」

suzuki_6_05.jpg

入線していたグリーンラインの車両の前で記念撮影。
久瑠美さんの顔、シャツの顔、車両の顔、ヘッドマークのしょもたんの顔・・・おっと、これも顔だらけの写真になってしまいました。

suzuki_6_06.jpg

「なんだかいつも乗ってる横須賀線より天井が低いようですね」
そういえば後方のサラリーマンさん、頭が天井についちゃいそう・・・って、あの方はたまたま身長が高いだけのようですが。
と言っているうちに走り出しました。

suzuki_6_07.jpg

「あ~、びっくりした。いきなりスピードが出ますね」
駅構内から外へ飛び出すと
「下がない。あれ~、これって吊られてるんですね!」
ようやく気づく久留美さん。毎日横須賀線で戸塚駅から鎌倉駅に通勤しているというのだから、きっとモノレールが走行している姿だって目に入っているはずですよね。
「存在は知っていたんです。ただ、実家の方で走っている多摩モノレールはまたがって走っているので、ずっとそれと同じだと思っていました。実は見ているようでぜんぜん見ていなかったのかもしれません」と笑います。

「でも、ぶら下がっているなんてアトラクションみたいですね。下を走るクルマを追い抜いて速い、速い。気持ちがいいです」

これまでのバー人(ジン)は手すりにしがみついたり、足を踏ん張ったりと、慣れるまで時間がかかる女性(男性も!)がほとんどでしたが、久瑠美さんの落ち着いた反応にこちらがちょっと驚いています。

「アトラクションといえば、実は映画って、もともとアトラクション性が強かったらしいんですよ」
どういうことですか?
「フランスのリュミエール兄弟が撮った、列車が駅に入ってくるシーンでは観客が本物だと思い逃げ出したという伝説があります。当時としては魔術のようで、まさにアトラクション。その頃は見たことのない世界各地の映像をただ見せるだけで十分にアトラクションだったようです」

suzuki_6_08.jpg

「それにしても街を俯瞰している視点は映画っぽいかもしれない・・・」
600円で翼を手にしたという意味、分かってもらえたようです。
さてさて、旅は始まったばかり。これからどんな風景や体験が待っているのでしょうか。映画専門家ならではの視点に、大いに期待です。

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鈴木章夫
鎌倉好きや鎌倉に関する本が集まる仕組みの小さな会員制図書館「かまくら駅前蔵書室(別名カマゾウ)」(https://www.kamakuraekimae.com)の 室長で、街のハッピーニュースを発信する「鎌倉経済新聞」(https://kamakura.keizai.biz)編集長。バーチャルなフェイスブックも楽しいが、アナログなフェイスtoフェイスを大切にしている。
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